ワンタイムサイドFIREについて、下記の記事で紹介しましたが、「実際ワンタイムサイドFIREってうまくいくの?」と疑問に思う人も多いと思います。
そこで、ざっくりシミュレーションでワンタイムサイドFIREについて解説します。
この記事はこんな人におすすめ
・ワンタイムサイドFIREについて知りたい人
・シミュレーション結果を知りたい人
シミュレーション1〜必要な費用について〜
まずは私の情報でざっくりシミュレーションをしてみましょう。
*ざっくりの概算なので異論は認めます。
①基本情報
私の家族構成などの基本情報はこのような状態です
≪家族構成≫
夫:しゃけお先生
妻:会社員
娘:2歳児
※希望としては子どもはもう一人、賃貸暮らし
②日々の出費
主な出費は下記の通り
≪一か月の主な出費≫
家賃:12万円
光熱費(電気、ガス、水道):約2万円
食費:約6万円
通信費(スマホ2台、自宅WIFI):約7000円
子育て費用(保育園、オムツ、おもちゃなど):約3万円
生活消耗品:約2万円
その他雑費:約3万円
合計 約28万7000円
つまり、月に約30万円の出費があるので、年間では最低360万円が必要です。
しかし、我が家は共働きなので、生活費のうち私が負担しないといけない額は年間180万円です。
③教育費
次に、今後必要になる教育費。
幼稚園 | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
すべて 国公立 | 約45万 | 約193万 | 約146万 | 約137万 | 約477万 | 約998万 |
すべて 私立 | 約95万 | 約959万 | 約422万 | 約290万 | 約651万 | 約2417万 |
すべて国公立なら1人約1000万円かかります。
現在は子どもは1人ですが、もしもう一人生まれた場合は約2000万円かかります。つまり、共働きの場合、1人が負担するのは約1000万円です。
しかし、実際は、高校までは公立の学校に通わせる予定なので、入学金や授業料などの一度に大きな出費がないと想定すると、高校までにかかる費用はおよそ500万円、そのうち児童手当が約200万円あるので、実質は約300万円。
18年間で割ると1年あたり約17万円となります。
①の日々の出費と合わせると年間約200万円負担となります。
(手取り200万円ほどだと、年収は約240万円となります。)
④老後資金
老後に必要な費用については「老後2000万円問題」などと言われていますが、
物価上昇や予想外の出費も考えて、夫婦で5000万円程は必要と仮定します。
つまり、共働きの私では2500万円は用意したいと考えます。
③必要な費用合計
上記②〜③の通り、共働きの私がクリアしないといけない条件は3つ。
①生活費+教育費の年間200万円は稼ぐ必要がある。
②子どもが大学入学までに500万円貯める必要がある。
③老後資金として、2500万円貯める必要がある。
①については、サイドFIREなので、労働収入で賄おうと考えています。
つまり、資産運用で賄う必要があるのは②と③の合計の約3000万円となります。
シミュレーション2〜資産運用について〜
つぎに必要な資産を得るために、資産運用のシミュレーションをしてみます。
シミュレーションは野村證券の「マネーシミュレーター「みらい電卓」~運用編」を参考にさせていただきました。
運用の利回りは米国株や全世界株の平均的なリターンを参考に年5.0%と設定して計算してみます。
現在私は32歳ですが、35歳としてシミュレーションをしてみます。
①大学入学までに必要な500万円
まずは子どもが大学に入るまでに必要な500万円について。
子どもが大学に入る15年後に500万円になるためには、いくら必要なのかを計算してみます。
野村證券の「マネーシミュレーター「みらい電卓」~運用編」によると、
想定利回り5%、運用期間15年の場合、
現時点で240.5万円必要となります。
引用元:マネーシミュレーター「みらい電卓」~運用編(野村證券)
②老後までに必要な2500万円
つぎに老後までに必要な費用2500万円について。
65歳に退職するとして、約30年後に2500万円になるためにはいくら必要なのかを計算してみます。(*退職金はないものとして計算します。)
①と同じく想定利回り5%で、運用期間30年の場合、野村證券の「マネーシミュレーター「みらい電卓」~運用編」でシミュレーションをすると、
現時点(35歳の場合)で578.4万円必要となります。
引用元:マネーシミュレーター「みらい電卓」~運用編(野村證券)
③サイドFIREの最低ライン
上記の①、②によると、サイドFIREとして、
年間200万円生活費を稼ぐ場合、現時点で運用するべき最低ラインは
大学費用(204.5万円)+老後資金(578.4万円)=778.4万円
となります。
また、運用資金だけではなく、もしものときに備えて生活防衛費も必要です。
もしもに備えて、約1年分の生活防衛費を用意すると、200万円となります。
つまり、必要な資金は
運用資金(800万円)+生活防衛費(200万円)=1000万円
となります。
35歳までに約1000万円あれば、ぎりぎりサイドFIREができそうです
シミュレーション3〜ワンタイムサイドFIREの場合〜
上記のシミュレーションだと、こんな人が多いかもしれません。。
35歳で1000万円も用意できないよ。。。
そんな方におすすめなのが
「ワンタイムサイドFIRE」
①ワンタイムサイドFIREモデル〜最低ライン〜
ずっとサイドFIREするのではなく、10年間だけサイドFIREをする設定としてみます。その後は仕事の負荷を増やして、45歳から65歳までの20年間は積立をすると想定します。
【想定設定】
・35歳〜45歳の10年間は生活費+教育費の年間200万円は稼ぐのみ。
・45歳〜65歳の20年間は生活費と教育費以外に積立をする。
上記の条件で、45歳から20年間いくら積み立てると老後資金2500万円を確保できるかをシミュレーションしてみます。
運用利回りは同じく5%、運用期間は20年間とすると、
毎月6.2万円の積立、つまり年間74万4000円をすれば、老後資金を確保することができます。
引用元:マネーシミュレーター「みらい電卓」~運用編(野村證券)
生活費と教育費を合わせて、45歳以降に年間約275万円(年収330~340万円程度)負担できれば、老後資金を確保することができます。
つまり、35歳時点では、大学費用(240.5万円)だけ確保していれば、
ワンタイムサイドFIREをしても老後資金は確保することができます。
②ワンタイムサイドFIREモデル〜標準モデル〜
次はもう少し45歳から積立できると仮定しましょう。
40代女性の平均年収より少し低めの年収400万円(手取り約314万円)として、想定してみます。
【想定設定】
・45歳で年収400万円(手取り約314万円)の仕事に就く
・45歳から65歳まで、増えた手取りのうち100万円を毎年積み立てる
上記の条件で、45歳から積み立てた金額がいくらになるかシミュレーションしてみます。
運用利回りは同じく5%、運用期間は20年間、
積立額は毎月84000円(年間1008000円)とすると、
運用結果は3408.8万円となります。
引用元:マネーシミュレーター「みらい電卓」~運用編(野村證券)
予定の老後の必要資金より約900万円多く用意することができます。
③ワンタイムサイドFIREモデル〜準備資金多めの場合〜
最後に35歳時点の資金が多めに準備できた場合を想定します。
大学費用(240.5万円)と生活防衛費(200万円)以外に
余剰資金100万円用意できたとしましょう。
【想定設定】
・35歳で100万円の余剰資金がある。
・35歳から65歳まで、30年間100万円を運用する。
上記の条件で、35歳から運用した200万円がいくらになるかシミュレーションしてみます。
運用利回りは同じく5%、運用期間は30年間とすると、
運用結果は432.2万円となります。
引用元:マネーシミュレーター「みらい電卓」~運用編(野村證券)
もし35歳時点で余剰資金を2倍の200万円用意できていたら、30年後も2倍の864.4万円になります。
つまり、35歳時点で最低限必要な資金は
大学費用(240.5万円)+生活防衛費(200万円)=約450万円となりますが、
余剰資金を用意できると、シミュレーションの①と②にプラスして余裕をもった老後資金の準備をすることができます。
まとめ
シミュレーションの結果、ワンタイムサイドFIREの条件は以下の通りです。
・共働き、子ども2人世帯の場合で35歳から10年間ワンタイムサイドFIREをする場合、最低限必要な資金は、大学費用運用資金(240.5万円)+生活防衛費(200万円)=約450万円
・35歳時点で余剰資金があれば、65歳時点で100万円あたり432.2万円余裕ができる。
上記はあくまでざっくりシミュレーションなので、初期投資額やサイドFIRE後の労働状況、サイドFIREの期間、65歳以降の取り崩し方法によって、経済的な余裕の状況は変わります。
また、為替の変動やインフレ、病気などのリスクは含まれていないので、もしワンタイムサイドFIREにチャレンジする場合はあくまで自己責任でお願いします。
私はリスクを取って、今後もワンタイムサイドFIREの実践状況を報告していきます。ぜひ応援よろしくお願いします!ではでは~!